紅二代、江沢民派を切り捨て 習近平主席に忠誠誓う

2014/07/19
更新: 2014/07/19

【大紀元日本7月19日】中国国内外の複数のメディアによると、紅二代は現最高指導者習近平氏と江沢民派との攻防戦において、「習氏を支持する」との共通認識を示したという。

紅二代とは、中国共産党の高級幹部の子弟等で特権地位にいる者たちとその総称を指す。この紅二代の多くは政権の要職についており、世襲的に受け継いだ特権と人脈を基にして、中国の政財界に大きな影響力を持っている。 

米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の17日付の評論記事で、海外在住のベテラン政治評論家・林保華氏が見解を示している。「習近平サイドに協力し江沢民派への粛清を支持するとの共通認識を、紅二代は内部で確認した」

香港紙「明報」は12日、複数の紅二代からの情報として、2012年11月の共産党第十八回全国代表大会で党と軍のトップに就任した習氏が、大会前に姿をくらました謎の13日間の行動を明らかにした。

それによると、当時、習氏は左派右派を問わず、紅二代の中心メンバー100人以上と単独あるいはグループで会談し、各家族に対して、自分の施政方針や政治的理念を説明した。代表する紅二代の家族は千人を超え、その8割以上が習氏への支持を表明した。一方、曾慶紅元国家副主席の家族(江沢民派の主要メンバー)など少数の人が異議を呈したという。

習氏は最高指導者に就任する前に、すでに紅二代の支持を取り付けていたことになる。

今年2月15日、北京で行われた紅二代の定例の新年祝賀会においても、数百人の紅二代が習氏の支持を改めて表明した。祝賀会の召集人で保守派の重鎮である故・胡喬木氏の娘、胡木英氏はその席で、習氏が展開している幹部の汚職撲滅運動への支持を表明するともに、紅二代に対して「これは生死に関わる戦い」「情勢をしっかりと見極め、習氏を堅く支持しよう」などと力説し「くれぐれも習氏に横槍を入れない、邪魔しないように」と呼びかけた。

この会合において、紅二代全体が習氏への忠誠を誓ったとされている。

香港メディアはベテラン政治評論家の言葉として、「紅二代は確実に習近平主席の支持者になった」と評した。

(翻訳編集・叶子)