【大紀元日本6月19日】アメリカ航空宇宙局(NASA)とマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが地球と月の間の最新の通信技術を開発した。地球上と同様のブロードバンドを提供できるほか、大量データおよび高解像度の映像の送受信も実現できるかもしれないという。
英国の情報サイトwired.co.ukの報道によると、研究者が米ニューメキシコ州の地上ターミナルに直径6インチの望遠鏡4つを設置。そして、一台のレーザー発生器を使って赤外線パルス方式で情報を符号化した後、それぞれの望遠鏡に転送、そこから40ワットの工率で月に信号を発射。
月側のレシーバ(受信端末)は、月を回る衛星を活用した。衛星にレーザーを受信できる望遠鏡を配備し、ファイバ経由で光検出器(photodetector)に接続し、光信号を電気信号に変換、そして、受送信できるデータピットを形成。
地球と月の距離は約38万キロ。研究チームの発表では、地球から月へ送信する場合、毎秒19.44メガビット(MB)のデータを送信できる。普通のブロードバンドとほぼ同じである。また、月から地球へ送信する場合は毎秒622メガビット(MB)。
研究チームは6月中旬、レーザー・エレクトロオプティクスの関連会議CLEOで研究成果を発表する予定。
同チームによれば、このシステムは地上飛行にも活用できるほか、将来火星やほかの惑星にも応用できる。
この研究成果は光学会(Optical Society)の学会誌の電子ジャーナル版に掲載されている。
(翻訳・中林)
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