【大紀元日本5月30日】日本経済新聞社の中国重慶支局の中国人アシスタントが重慶で勾留されていることが明らかになった。公安当局が助手の家族へ渡した通知書によると、勾留理由は「騒動挑発(ケンカを仕掛け問題を作った)」だという。米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)などが報じた。
勾留処分を受けているのは辛健氏。日本経済新聞によると、公安当局は今月13日朝、辛健氏を自宅で連行した。既に拘束されている著名人権弁護士・浦志強氏に係る調査への協力を求めるためだという。VOAは28日、辛氏が浦弁護士を取材したことが今回の勾留に関係しているとの可能性を伝えた。
浦氏は今月初め、辛氏と同じ容疑で連行された。今年は1989年の六四天安門事件から25周年を数え、浦弁護士は3日にこの事件に関するセミナーに出席していた。伝えられるところによると、浦弁護士の姪もNGOスタッフや元ジャーナリストらと共に勾留されたという。
もし有罪判決が下れば、辛氏は最高10年の懲役刑を受ける。
辛氏の夫は妻の開放を求め、自宅の住所や連絡先を公開し、家族への保護をインターネット上に求めた。夫は自身も勾留されるかもしれないとミニブログ・微博で危惧を示した。「私たち家族は妻の勾留に耐えることが出来ない。もし私が姿を消していたら、どうか家族の面倒を見るのに協力してほしい」とコメントを残している。
(翻訳編集・佐渡 道世)