【大紀元日本4月28日】深刻な水不足に追われ、北京市の地下水は15年間にわたり過剰採取されたという。そのため、地下水位は1998年と比べ12.83メートルまで下がった。新京報が26日付けで報じた。
北京市水務局の関係者の話によると、人口や経済活動の増加で水の供給は圧迫されつつある。そのため、1999年から毎年平均、5億立方メートルの地下水を過剰採取してきたという。
さらに、長期にわたる過剰採取で北京の地下には面積1000平方キロメートルの地下水漏斗現象(地下水位が漏斗状に低下する現象)の区域ができている。過剰採取を行ってない1998年と比べ、地下水位は12.83メートルまで下がり、地下水量も65億立方メートル減少したという。
また、2003年に作られた応急水源地である同市の懐柔区、平谷区、昌平区の地下水位は当初の10メートルから40数メートルまで下降し、取水能力も半減した。
北京市の水不足を緩和するための、南方各地から水を調達する「南水北調」プロジェクトは、2014年完工後、毎年北京に10.5億立方メートルの水を供給する見込み。しかし、同市水務局はそれでも水不足の解決までには至らないと指摘した。
(翻訳編集・高遠)
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