【大紀元日本3月28日】河北省政府が26日に発表した「新型都市化の推進に関する意見」によると、首都機能の一部を今後、同省保定市と廊坊市に分散させると決定した。人口2100万人を抱える巨大都市北京は政治、経済、文化の中心として環境、交通、住居などの負荷が極限に達しつつある。一時、遷都論も持ちあがったが、周辺の河北省の一部を首都圏に納める都心拡大案に落ち着いたようだ。
国家戦略として打ち出された同案によると、北京・天津・河北省などの都市を首都圏に納めることによって共同で発展することを目指している。保定・廊坊を副都心として位置づけ、政府機関の一部の部門、大学、科学研究所や国有企業の本社機能を2市に移転し、北京の人口を分散させる狙いだ。
政府の発表を受け、保定市に全国から不動産購入者が殺到した。中国経済紙・証券日報によると、ある不動産売買サイトの物件見学ツアーにすでに1000人の予約が入ったという。不動産価格も噂が出た先週から10%ほど上昇した。
保定市は北京の西南部に位置し、北京から140キロ離れ、人口1000万人。首都の南玄関という別名を持つ。
(翻訳編集・高遠)
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