フィッシュ・スパ (fabulousfabs/flickr)
【大紀元日本2月4日】温水の中に足を浸し、小魚たちに足の古くなった角質を食べさせるという「フィッシュ・スパ」。このユニークな健康法について、中国の皮膚科医はHIVとB型肝炎を伝染しかねないと警告した。同様の発表は英国でも2011年にしている。
「フィッシュ・スパ」は主にアジア諸国で取り入れられている健康法。約3センチほどのコイ科の魚ガラ・ルファ、通称「ドクター・フィッシュ」が多く入った水槽に、利用客が手足を入れると、小魚たちが角質を食べ、人の古い角質を除去させるというものだ。中国では温泉、温水プールなどの複数の施設等がこのフィッシュ・スパのサービスを提供している。
浙江省寧波市の皮膚科医・王佳華氏は、フィッシュ・スパにより皮膚の炎症をもたらす理由を挙げた。「魚がつっついた後、人の皮膚には傷が残る。小魚が大量に入った水槽には微生物が大量に潜んでいる。伝染病を持つ利用客から魚が媒体となり病原体を感染させる可能性がある」
英国の健康保護局は2011年、同様の発表をしている。フィッシュ・スパがHIVやC型肝炎ウイルスに感染する確率は低いが「ないとは言いきれない」として注意を促した。
「フィッシュ・スパ」により、小魚が皮膚に吸い付く感覚は「マッサージ効果」「リラクゼーション効果」がもたらされるとされ、アトピー性皮膚炎・乾癬など皮膚病に治療効果に有効といわれている。世界の三大美女の1人であるクレオパトラが愛用していたとも伝えられている。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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