【大紀元日本1月28日】月に仙女の嫦娥とウサギの玉兎が住んでいるという中国の伝説は、現代になって、月探査計画という無機質なものに様変わりした。昨年12月に中国初の月面着陸に成功した無人月探査機は「嫦娥(じょうが)3号」と名付けられ、その月面探査車は「玉兎号」となった。
伝説では、月で不老不死の霊薬をこしらえる玉兎だが、玉兎号はわずか42日間の短命だったようだ。「この月夜を生き延びることができないかも」と新華社は25日、「玉兎の日記」として伝えた。
「日記」では「少し問題が生じた」と「自ら」告白。「体の一部は彼ら(専門家)の言うことを聞かない」と制御に異常があったことを認めた。「みんな寝ないで一生懸命治す方法を考えている。彼らの目もウサギに似て真っ赤らしい」とユーモアを交えて深刻な現状を伝えつつ、「それでも、この月夜を生き延びることができないかもしれない」と寿命が尽きたことをほのめかした。
(翻訳編集・張凛音)
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