【大紀元日本1月17日】旧正月大晦日(30日)の国民的番組「春節聨歓晩会」での初出演を報じられている中国ロック歌手の草分け、崔健氏(52)は、当局の検閲に応じない考えを示し、出演を見送ることにした。中国メディアが報じた。
中国ロックの父とも呼ばれる同氏の代表曲「一無所有」は1989年に起きた六四天安門事件で、民主化を求める学生に愛唱された。同氏自身も広場でハンガーストライキを敢行するなど学生らを応援していた。そのため、同氏は反体制派のシンボルと目され、長らく表舞台から遠ざかっていた。
出演の場合、「一無所有」(何もない)を歌う可能性があるとも報じられ、当局にとってタブーである同事件を連想させるだけに、出演に注目を集めている。
中国メディアは情報通の話として、「一無所有」を歌う場合、歌詞を変更する必要があると伝えた。
同氏のマネージャーはこのほど、米紙「ロサンゼルス・ポスト」中国語サイトの取材に応じ、出演のオファーがあったことを認めたが、「歌詞の変更を行わない」「一切の審査に応じない」と最終的に出演しないことを表明した。
(翻訳編集・高遠)
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