【大紀元日本12月16日】米アップル社が、中国当局に不都合な書き込みを閲覧可能にするアプリをストアから削除したことが分かった。中国当局からの圧力があったとみられる。仏通信社AFP通信が報じた。
今回削除されたのはFreeWeiboというアプリ。中国最大のミニブログ・新浪微博にある敏感な書き込みを削除される前に保存し、利用者が閲覧できるようにしている。10月にリリースされた同アプリは11月28日に削除された。現在、香港、本土など中国エリアでアクセスできないが、ほかの国ではまだ入手可能。
国営のオランダ放送は開発の提携者として削除の事実を発表した。販売期間中に、複数回にわたりアプリが正常に動作しないよう妨害を受けていたことも明かした。
ある匿名希望の開発者は今回の削除でアップル社が改めて中国での利益を重視する姿勢を見せたとし、「アップル社のイメージダウンに繋がりかねない」とコメントした。
アップル社はこれまでも中国当局の要請に応じてアプリを削除していた。10月に、中国のネット検閲を回避できるOpen Doorと呼ばれるアプリ、4月には中国政府が閲覧禁止にしている反体制作家の書籍を含むアプリが削除されたと報じた。
(翻訳編集・高遠)