【大紀元日本10月21日】20日に行われた北京マラソンに、約3万人が参加したが、仮設トイレの不足で道端で用を足す選手の姿が多数見られた。中国の政治中枢である中南海の赤い壁にずらりと並んで立ちションする国内外の選手の写真がインターネットで話題となった。中国各紙が21日に報じた。
「主催者の運営能力はゼロに近い」とネット利用者はこう嘆いた。「北京マラソン、千人の小便で中南海も浸水し」などの皮肉る書き込みも投稿された。
スタート前から多くの選手がトイレの不足に気づいていたという。ある参加者は「トップ選手でさえ完走するには2時間以上かかる。アマチュアの選手だと、通常4、5時間かかる」と述べ、途中の水分補給もあるため、トイレに行くのは必然的なことだと話した。
海外で開催されるマラソンでも立ちションはよくあることだが、今回の北京マラソンはとくにひどかったようだ。共産党機関紙・人民日報も公式ミニブログで「トイレ不足で運営のきめ細かさに差が出た」と非難した。
北京マラソンでの立ち小便、その2 (ネット写真)
トイレ不足のほか、記念品不足や参加費の二重徴収など参加者から不満の声が上がっている。
北京マラソンは1981年から毎年開催され、すでに33年の歴史があり、今では世界10大マラソンの一つとして数えられている。
(翻訳編集・高遠)