【大紀元日本9月14日】最近、中国のインターネット上にある書き込みが注目されている。「私は1977年に大学に入学し1982年に卒業した。同級生は北京で就職したのは30数人。いま、そのうちの8人ががんに罹った。一方、海外に出たのは20数人。がん患者は一人もいない」。この書き込みに対し、北京市腫瘍予防治療研究センターは13日、北京と米国のがん発症率を比較し、「この25%の罹患率は単なる偶然の数字だ」と反論した。
書き込みはユーザー「紅壁下の猫」がミニブログ(微博)で投稿したもの。8人のうち、肺がん1人、乳がん3人、白血病2人、子宮体がん1人、皮膚がん1人。8人が治療を受けている病院も明示されている。
この書き込みに、市の腫瘍予防治療研究センターは反論に躍起。北京と米国の55歳以上のがん罹患率を比較し、「米国のほうが高い」と反発した。2011年に北京で新たにがんに罹ったのは3万8448人で、5年生存率は37%。書き込みにあった25%の罹患率は「単なる偶然だ」と統計データを用いて否定した。
だが、権威ある研究機関の懸命な反論はかえってユーザーの疑念を招いた。「あれ?当局の素早い回答。(25%は)本当かもしれないぞ」「一個人の一事例に過ぎないのに、当局は大真面目に反論。なんか怪しいかも」「空気、水、食品、どれをとっても…皆さん分かるよね」などのコメントがポータルサイト網易に寄せられた。
網易の同コメント欄は14日午後1時の時点で約4万5千人が参加している。もっとも「賛成」されたコメントのタイトルは「有罪」。「貴方がずっと違法しているのに、私が訴えると私が有罪。貴方がずっと汚職しているのに、私が暴くと私が有罪。貴方がずっとウソを付いているのに、私が追及すると私が有罪。貴方がずっと売国しているのに、私が反対すると私が有罪。貴方がずっと洗脳を施しているのに、私が拒否すると私が有罪。貴方がずっと堕落しているのに、私がばらすと私が有罪。貴方がずっと強盗をしているのに、私が反抗すると私が有罪。貴方がずっと仮面をかぶっているのに、私が剥がすと私が有罪」。本来のがん罹患率の記事内容とかけ離れた内容のこの書き込みは、当局に対する市民の根強い不信感と怒りをあらわにした。