【大紀元日本8月20日】中国の東北三省と南部の広東省で先週以降、豪雨による被害が相次いでいる。19日までの政府データによると、計105人が河川の氾濫などで死亡した。一方、被害の大きい遼寧省では、政府の発表よりはるかに多くの死者が出ているとの情報も流れている。
民政部の発表によると、18日までの豪雨で、広東省では20人が死亡、7人が行方不明者となっている。東北部の遼寧省、吉林省、黒竜江省は19日までに、85人が死亡、105人が行方不明と報告されている。中でも遼寧省はもっとも被害が大きく、54人の死亡と97人の行方不明が報じられている。
一方、遼寧省扶順市は同市を流れる渾河の氾濫と土石流で、政府データをはるかに上回る死者が出ているとの情報がネット上で広がっている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)は19日、インターネット情報として、同市清原県南口前鎮だけでも約300人の死者が出ていると伝えた。「南口前は深刻だ。生きている人はほとんどいない」とRFAの記者の取材に対して、現地住民はこう証言し、「救援隊は死者を慌てて埋めている。家族も現場に入れない。数十人どころではない」と断言している。
ユーザー「あなたがアホ」はミニブログ(微博)に、多くの死者が写った写真を投稿し、「扶順市清原県南口前鎮の死亡者数は政府の発表と食い違っている。信頼できる情報によると、そこの死者は1000人以上だ」と書き込んだ。
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