北京で暴力事件が相次ぐ 死者も続出 「不当扱いの数だけ地雷の数がある」

2013/07/24
更新: 2013/07/24

【大紀元日本7月24日】北京では最近、無差別暴力事件が相次いでいる。22日、同市西城区にあるスーパーマーケット・カルフール馬連道店で、刃物を持った男が来店客を次々と刺し、1人が死亡、少なくとも3人が負傷した。同市では20日、かつて治安当局者に暴行を受け障害を負った男が、自家製の爆発物に引火させる事件が起きたばかりだ。

22日の刃物殺傷事件について、北京市公安当局は、容疑者(50)は精神病歴があり、今年1月に退院したばかりだと発表している。国内メディアによると、男はこの日、北京郊外にある自宅から市中心部のカルフール馬連道店に直行し、店で刃渡り20センチのフルーツナイフを購入した。直後に、来店客を次々と襲ったという。

北京市で17日にも同様な事件が起きている。市中心部の朝陽区の道路で、刃物を持った男が米国人女性を含む2人を襲い、2人とも死亡した。この事件でも、容疑者は精神病歴があると警察当局は発表している。

また、20日の北京空港の爆発事件の4時間後、北京市の男(39)が、土地占有に抗議して空港を爆発すると110番通報をしていた。その1時間後、江蘇省出身の31歳の男が、ゲームセンターを爆発すると通報した。

21日、広東省出身の男性(48)は北京首都空港でビラを撒いたところ、公安当局に拘束された。ビラの内容は明らかにされていない。

24日朝、北京市東城区にあるケーキ店で爆発が起き、2人が死亡、19人が負傷、うち4人が重傷を負った。警察当局は今回の爆発に事件性はないとしている。

しかし、当局の一連の発表に対し、市民の間で不信感が広がっている。「事件性があっても精神病患者。正常な人は政府に不満がないのか?それとも不満がある人はみな精神病患者なのか?」「包丁を買うのに身分証が必要。今度は(ビラ作りに必要な)プリンターやコピー機を買うにも身分証が必要になるかな」

ネットユーザー「仮装在紐約」は、「不当な扱いの数だけ、地雷の数がある」と書き込み、中国という「地雷原」に潜む「地雷」を除去するには、公平な社会を構築することが不可欠だと指摘した。

(翻訳編集・張凛音)