【大紀元日本7月8日】広西チワン族自治区の賀州市を流れる賀江で7月に入って連日、死んだ魚が見つかり、6日に同自治区環境保護庁が水質検査を行ったところ、基準値を超えるカドミウムとタリウムが検出された。
同市政府の記者会見によると、上流から下流にかけての110キロほどの川が汚染されたという。場所によって汚染度が違うが、最高基準値の5.6倍のカドミウムが含まれている。
汚染源について、当局は上流にある炭鉱採掘場が原因だと発表した。周辺に112社の採掘場が集中し、うちの79社は無許可でタングステン、カドミウムやタリウムを採掘していた。最近、同自治区内に暴雨が多発し、露天に置かれている工業廃棄物が雨で川に流され、今回の汚染を引き起こしたとみられている。
汚染発覚後、この川が流れ込む合面獅ダムは下流への放水を止め、カドミウムなどの濃度を下げる薬物が投入された。
6日、広東省南豊県内を流れこの川の下流にも魚が死んでいるのが見つかったため、現地政府は取水禁止措置を発表した。同日夜、薬物による処理が完了し、有毒物質の濃度が下がったため、飲用水を除く生活用水の提供を再開した。
薬物で処理された水の安全性について、広東省環境保護局の責任者は「洗濯やシャワーに使用するのは問題ない。同様な水は日本では飲用できる。タリウムの含有基準は日本がわが国より20倍も緩い」と事実上の安全宣言を行った。
(翻訳編集・高遠)
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