【大紀元日本6月25日】米政府による個人の通信情報の収集活動を暴露した米中央情報局(CIA)の元職員、エドワード・スノーデン容疑者が23日に香港を離れたことについて、香港民主党の立法会(議会)議員で、スノーデン容疑者の弁護団のひとりとなる何俊仁氏は24日、スノーデン容疑者の香港出境は、「北京の勧告を受けたからだ」との見方を示した。
何氏は24日、英BBC放送の取材で、「政府を代表する」と称する人物が21日にスノーデン容疑者と面会したことを明らかにした。「香港を離れたほうがいい」と同人物は勧め、香港を離れる際の安全を保証することを持ちかけたという。
この情報は、何氏がスノーデン容疑者と引渡しの可能性について話し合った際に、容疑者の世話人から聞いたという。すでに米政府に訴追されたスノーデン容疑者は「すぐに香港を離れる勧告を受け入れた」と何氏は証言した。
スノーデン容疑者の委任を受けてから、何氏は香港政府の関係者に意見を求めていたが、「一言も返答がなかった」。このことは、「北京が幕の裏で指示していると思わせる理由の1つだ」と何氏は話した。
スノーデン容疑者の香港出境について、ホワイトハウスのカーニー報道官は24日、中国政府の対応を厳しく批判した。「これは正当な逮捕状が出ている逃亡者を、意図的に拘束しないという中国政府の選択であり、この決定が米中関係にマイナスの影響があることは疑いのないところだ」と、対応が米中関係に影を落としたことを強調した。
(翻訳編集・張凛音)
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