【大紀元日本6月11日】大学入試試験の20分前。四川省宜賓市内の試験会場で女子生徒は突如、激しい腹痛に襲われ意識不明になった。突然のハプニングにもかかわらず、受験生の黄志恒さん(22)は、女子生徒の介抱に走った。ミニブログで女子生徒を抱き上げて会場の外へと急ぐ黄さんの姿が投稿され、20万回も転載され、称賛の嵐が起きた。地元紙の成都商報が7日伝えた。
女子生徒は事情を知った警察官に病院に運ばれ、応急措置を受け、再び会場に戻った。試験開始時間に2分間遅れたが、中国では開始から15分以内なら、受験資格がある。2人とも無事、試験を受けることができた。
黄さんは元兵士で、2008年の四川大地震には復興作業に加わった経験を持つ。
中国メディアは、「人生という名の試験に合格した」と称賛し、インターネットでも「格好良すぎる」と褒め称えられた。
黄さんは同紙の取材に対し、「(褒め言葉は)大げさすぎ。友達に消しゴムや鉛筆を貸すように普通のことをしただけ」とはにかみながら語った。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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