27歳、幼顔の徐韜・副県長(ネット写真)
【大紀元日本5月14日】若くして重要ポストに大抜擢された幹部が各地に現れる。20代や30代前半で副市長まで務めるなど「ロケット」並みの出世スピードが話題を呼んでいる。有能で幹部の抜擢制度に従っての昇格なら問題ないが、多くは「官二代」と呼ばれる幹部子弟であり、親の七光りで昇進を果たしているため、批判の的にされている。
31歳の王卿氏は昨年末、湖南省耒陽市の副市長に任命された。同市の公式サイトには王氏の経歴が公開されておらず、その父親が元市長だったことから、親のコネで大抜擢されたとの疑惑をもたれている。
23歳の時には、同市招商局の副局長を務めており、王氏の副市長就任について、市当局は「幹部選抜の規定にしたがって選出された」と疑惑を否定した。
湖南省湘潭県では27歳の徐韜氏の副県長昇格が発表された。就職後の5年間に7回もの人事異動を経験したなど、出世街道まっしぐらの同氏の両親はいずれも政府関係者。他県で公務員試験を受けたが、なぜか湘潭県での採用が決まった。公務のかたわら、大学院にも在籍している。
異例なスピード出世がマスコミに報じられたのち、湖南省当局は7日、同氏への任命を不当として取り消すことを発表した。
広西省では5月、28歳の_deng_卓棣氏が同省平果県の副県長に抜擢された。_deng_氏はかの有名な_deng_小平氏の孫に当たる。同氏の人物像について、国内メディアは「知識が豊富で、卓越した能力の持ち主でありながら、控えめで勤勉な人」と賛辞を惜しまなかった。
このような問題幹部が暴露されたのは18人、うち11人が幹部子弟である。一部はメディアの報道により免職や、辞任に追い込まれたが、_deng_小平氏の孫や王卿など大物幹部の子弟は幹部の座に留まっている。
香港紙・経済日報は10日付の記事で、中国国内の公務員は採用制度が不透明なため、幹部子弟クラブ化していると指摘した。
中国では、親の威光を笠に着た官二代は珍しい話ではない。その筆頭格は太子党と呼ばれる高級幹部子弟のグループで、中国の政治経済に強い影響力を持っている。現国家主席の習近平氏もその中の一人。
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