【大紀元日本5月3日】品のない男性客が女性客室乗務員(CA)を悩ませている。先日、中国国際航空のCAの「お尻を叩いた」男性乗客が、警察に拘留されたという。上海デイリーが伝えた。
セクシャルハラスメントの被害を受けたと訴えるこのCAは、警察に対して状況を説明した。貴陽発上海着の中国国内線の機内で、離陸前、CAが乗客の荷物を座席上部の収納棚に整理している最中、ある男性客がCAのお尻を突然叩いたという。
これを目撃した別のCAは警察に通報した。事情聴取のため、その男性客は連行された。このため、フライトは1時間遅延した。
報道によると、この男性客はCAのお尻を故意に叩いたことを否定している。「CAが私の席の近くにいて邪魔だったため、新聞で彼女に触れただけだ」と警察に述べているという。
警察は「CAに対するセクシャルハラスメント」として調査するため、乗客を拘束した。
事件を受けて、ミニブログ・微博で上海航空のCAと名乗る女性が、CAの置かれる状況と実体験をつぶやいた。「多くのCAが同様のいやがらせに悩まされている。しかし、ほとんどの場合、フライトが遅延することを恐れて、被害にあったことを報告しない」「たとえば、乗客はフライトで繰り返し私の手を触ろうとした。でも相手がVIP客だったため、クレームになるのが怖くて、黙っていた」
台湾のトランスアジア航空では8月、ある男性乗客がCAの手を触り、執拗に抱擁しようとしたため、警察に拘留された。
CAに対する嫌がらせは暴力に発展することもある。昨年8月、中国南方航空の合肥発広州着でCAが軍当局者に殴られ、ひっかかれる被害を受けた。しかし、広東警察は事件として立件しなかった。同月、海南航空のCAは、悪天候によるフライト遅延に腹を立てた乗客に熱湯をかけられた。被害はこのCAが自身でミニブログに写真を公開したことで明らかになった。