【大紀元日本3月23日】昨年11月の共産党全国代表大会の頃から、米国に住んでいる新指導部高官の子女たちが相次ぎ中国に戻っていることが話題になっている。
香港紙・明報22日の報道によると、習近平国家主席の一人娘・習明澤さんのほか、李克強首相の娘や李源潮国家副主席の息子、汪洋副首相と馬凱副首相の娘たちなど、新指導部のメンバーたちの子女が続々と国に戻った。
これまでの報道によると、今年21歳の習明澤さんは昨年11月、父親の習近平氏が党のトップである総書記の座に就く直前に、ハーバード大学を中退して両親の元に戻った。彼女は2010年5月に同大に留学していた。
明報によれば、習明澤さんのほか、米国に留学中だった李克強首相の娘も学業を切り上げて中国に戻った。彼女は北京大学を卒業後に米国に渡り、今回の帰国で、同大に戻り勤めることになったという。
そのほか、米エール大学に留学していた李源潮国家副主席の息子・李海進さん、汪洋副首相の娘、すでに米国に長年定住していた馬凱副首相の娘も、自宅や車を処分して国に戻ったという。
香港誌・争鳴は最近の報道で、2月初めに、中央政治局の内部会議で習近平氏は指導部のメンバーに対し、腐敗ルートを絶つような6つの規定を打ち出していたと報じた。そのうち、「国外にいる配偶者、直系親族を国に呼び戻す」との内容が含まれている。
近年、妻子を国外に移住させ、不正資産も海外に移し、本人だけが国内に留まり、いつでも国外逃走できるという汚職高官が大勢おり、国民は「裸官」と名付けている。習近平氏のこの規定は、反腐敗キャンペーンの一貫として、国民の根強い不信感を払拭するためであるとみられる。
(翻訳編集・叶子)