【大紀元日本2月18日】中国の政府系シンクタンク、中国社会科学院が発表した「自動車社会青書」によると、7割超の自動車は幼児用補助装置(チャイルドシート)を使用していないことが分かり、同装置の普及率の低さが浮き彫りになった。
青書は75.66%の自動車がチャイルドシートを使用しておらず、39.95%の保護者が子どもを助手席に座らせていたとの結果を明らかにした。さらに、43.12%の保護者は子どもを抱きかかえながら乗車したことがあるという。また、10.05%の保護者は、エアバッグは事故時、子どもを有効に守ることができるという誤った認識を持っていることも分かった。
普及率の低さについて、同青書の執筆者の一人である陳輝氏は、「両親と同居する習慣がある中国では、経済的な小型車を購入する世帯が多く、チャイルドシートを使用する車内が狭くなるため」と家族構成も原因のひとつだと分析した。
中国では、毎年1万8千人の14歳以下の児童が交通事故で死亡しているという。この数字は欧州の2.5倍、米国の2.6倍にのぼる。
(高遠)
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