【大紀元日本2月15日】中国はまだ旧暦の正月三が日が明けていない12日、北朝鮮の核実験が原因で、国境周辺に住む中国側の住民も揺れを感じた。ほとんど地震の起きない地域だけに、「女房がビックリして泣いてしまったよ」「70歳の母ちゃんは自分の心臓病が発作したと思ったんだ」と大慌てのようだ。こういう時に使う言葉が今日紹介するネット流行語となる。
●(身尚)着也中槍
(身尚)は横になるという意味で、槍は銃のこと。つまり横になっていても撃たれるとの意味。何もしていないのに、何か悪いことの巻き添えになってしまう。映画のセリフだったこの言葉は、その汎用性からすぐさま広まった。
ところで、国境周辺の庶民らはいきなりの「(身尚)着也中槍」だったが、政府機関は事前に知らせを受け、応急措置を取っていたと伝えられている。
アメリカの駐中国大使ゲイリー・ロック氏も「(身尚)着也中槍」の典型例。赴任当初から庶民的な振る舞いが話題になり、ネットユーザーらの好感を得ていたが、中国の政府系メディアは「パフォーマンスに過ぎない」と彼にさんざん批難を浴びせる。
お正月に親戚の家を回るのが楽しみというのは中国の小学生にとって、どうやら今は昔のこと。「成績はどうだった?」「お年玉いくらもらった?」と親戚の伯父さん伯母さんにさかんに聞かれるのが、小さな心にのしかかる重圧になっているらしい。爆竹を鳴らしお正月気分に浸かっている少年少女にとって、まさに「(身尚)着也中槍」の一言だ。
(つづく)
(張凛音)
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