(ROMEO GACAD/AFP/Getty Images)
【大紀元日本1月7日】豪州と中国の研究機構がこのほど発表した研究レポートによると、中国のこの30年の急速な経済成長は、沿海のサンゴ礁を80%減少させたという。英BBC放送が伝えた。
豪研究評議会のサンゴ礁研究センターと中国科学院南シナ海研究所の科学者が行った合同研究によると、中国沿海と南シナ海のサンゴ礁に驚くべき退化が確認されており、特に、大陸や海南島の沿岸のサンゴ礁がこの30年間で、8割以上減少していることが明らかになった。研究員らは、サンゴ礁の破壊と流失の状況は「恐るべきレベル」に達していると指摘している。
また、南シナ海海域では6つの国が環礁や島の領有権を主張しているが、これらの環礁と島は過去10年から15年間でサンゴの被覆率が、平均60%から20%前後にまで減少していると報告書は指摘している。
中国の急速な経済成長がもたらした沿岸地区の開発、汚染および過度の漁猟はサンゴ被覆率の激減を招いた主要な原因であり、現地サンゴ礁は退化、壊滅状態であると報告書は警告している。
環境保護目的で建設された海洋公園は、規模が小さく距離も離れているため、サンゴ被覆率の減少を食い止めることは出来ない。「これらの回復の糸口はサンゴ礁破壊の深刻さに追付かない」という。
中国経済の過去30年におけるコントロールなき急速な発展が、同国の多くの地区の空気、水、土壌を深刻に汚染していることが多くの研究レポートにより明らかになっている。
(翻訳編集・坂本了)
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