中国のデベロッパー、著名建築家の作品を盗作か

2013/01/05
更新: 2013/01/05

上はザハ・ハディッド設計事務所が手掛ける「望京SOHO」、下は盗作疑惑の「美全22世紀」(百度百科よりスクリーンショット)

【大紀元日本1月5日】重慶市の不動産開発業者・美全置業が、著名な建築家ザハ・ハディッド氏が設計、建設中の「望京SOHO」を盗作したと非難され告発されている。フランスのRFIラジオが3日、伝えた。

ザハ・ハディッド設計事務所の大橋諭氏はドイツのデア・シュピーゲル誌に対し、美全置業は北京で建築中の39階建ビル・望京SOHOの書類と図面を手に入れたのではないかと疑念を呈している。

中国の知的所有権関連の雑誌も、美全置業が建設を進めている「美全22世紀」がハディッド氏の作品と似通った点があると指摘している。同社が手掛けた他のプロジェクトにも、現有建築物と類似する問題が存在するという。

一方、美全側は模倣を否認している。同社の姚玉茂・副社長は、批判は真実に基づいてないと否定し、会社がマイナスの影響を被ったと抗議している。

ハディッド氏はイラク出身でイギリス在住の女性建築家。2004年に女性初のプリツカー賞を受賞。東京都が招致を目指す2020年夏季五輪のメイン会場として使用される予定の新国立競技場のデザインが昨年11月、ザハ・ハディッド設計事務所の作品に決まっている。

(翻訳編集・坂本了、張英)