【大紀元日本12月27日】広東省広州市の番グウ区で生産する野菜の8割以上は、乾電池や薬などの有害物質の混じった「ゴミ肥料」で育っていることが明らかになった。これらの野菜は香港にも出荷されていると見られる。
「ゴミ肥料」の発覚は、NPO組織・広東獅子会の姜喜成さんのミニブログ(微博)での書き込みがきっかけだった。姜さんは番グウ区の農家から聞いた話として、「分類していないゴミが野菜の肥料として使われている」「番グウ区の8割以上の畑におよんでいる」と告白した。
この投稿内容について、地元メディアの羊城晩報や新快報、香港の東方日報などが検証に動いた。記者らが現地で目にしたのは、使い捨ての弁当箱やガラスの破片、乾電池、薬やその容器などが混在した「肥料」だった。周辺の畑にも同様のゴミが散在していたという。
姜さんに情報提供した農家の人によると、このような「ゴミ肥料」はすでに十数年も使用されている。害虫や土壌流失の防止、費用の面などでは優れているという。「番グウのゴミ埋設場が足りなくなった」ことも原因ではないかと農家の人は推測する。
番グウ区で生産する野菜のほとんどは広州市で消費されているが、一部は香港の食卓にも上っている可能性があると東方日報は報じた。「番グウ区だけなのか」「ほかの地域の野菜は安全なのか」と市民の間で不安が広がっている。
(翻訳編集・張凛音)