橋の路面が一瞬凹んだ 手抜き工事が原因=中国四川

2012/12/14
更新: 2012/12/14

四川省攀枝花市の裸果金沙大橋で、路面の陥没発生(ネット写真)

【大紀元日本12月14日】四川省攀枝花市の裸果金沙大橋で10日午後6時ごろ、吊り下げを支えるケーブルが突然緩み、橋の一部の路面が一瞬へこみ、変形した。周辺各地区を繋ぐ橋は通行止めになり、約10万人の利用客に影響が出ている。この橋は開通してから何度も建築上のトラブルが発生したため、「病の橋」とも言われている。

華西都市報によると、橋の中央部分に橋を吊り支える2本のケーブルの土台が地面から浮き上がっており、その周辺約幅2メートル部分が陥没して歪みが生じた。両側に建てられたガードレールも著しく変形した。

現場目撃者・蒲啓松さんによると、最初は「バーン」と音が響き、すぐに橋が地震のように大きく揺れて、砂ぼこりが舞い上がったという。蒲さんは、陥没した路面から約2メートル離れたところにいた。

中国国内の報道によると、橋の底部分に路面を支えるコンクリート製横梁があるはずだが、事故後の調査ではこれがなくなっていた。横梁はケーブルが緩んだ時に金沙江に落下したと推測されている。

中国国内では、道路や橋などの陥没、落下、崩落などの事故が頻発している。にもかかわらず手抜き工事や管理怠慢など事態は一向に改善しておらず、国民の不安は解消されない。

 (翻訳編集・余靜)
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