【大紀元日本12月5日】中国種とされるハチがフランスとイギリスで騒ぎを起こしている。11月5日、パリ西南部のロワール地方に住む54歳の男性が自宅の庭でハチの大群に襲われ死亡する事件が起きた。その後のDNA鑑定で「殺人蜂」は中国種であると判明。12月5日付けの中国青年報が報じた。
同報道によると、2004年以来、パリの国立自然史博物館はこの外来種のハチに注目していた。中国からの植木鉢の輸入者も、2005年に現地のハチよりはるかに大きいこの種のハチを自宅周辺で目撃したという。「植木鉢のコンテナにあやまって侵入し、パリに移住してしまったのでは」と推測されていた。
今回の死亡事故の後、パリ・オペラ座やリュクサンブール公園などの名所では防蜂ネットの設置や殺虫剤の散布が行われた。英デイリー・メール紙も、いち早く死亡事故を報じ、2014年にこの「殺人蜂」がイギリスに侵入してくるという国立自然史博物館研究員の予測を伝えた。
だが、中国の専門家は騒ぎを一蹴し、ハチの種を同定するにはDNA鑑定のほかに、生態など多方面にわたる検証が必要だと主張。「以前からフランスにいた種で発見されていなかっただけかもしれない」と中国農業科学院の研究員は語っている。
(翻訳編集・張凛音)