【大紀元日本10月22日】「マルクス・レーニン主義」、「_deng_小平理論」、「三つの代表」、「科学発展間」、歴代の中国共産党指導者が掲げるスローガンは党関連の刊行物に現れない日がない。しかし、中国共産党中央の理論誌「求是」16日発刊の最新号では、党創始者である毛沢東の名が消えている。マルクス主義にも一度しか触れなかった。
この変化に内外から憶測が飛び交っている。特に10年に一度の政権トップ交代の重要な時期だけに、この変化の意味を米週刊誌タイムは17日、腐敗と党紀違反による薄煕来氏の失脚はマルクスと毛沢東の存在を弱めたとし、次期トップとされる習近平氏は毛沢東思想を掲げる意思がないからだと分析した。
薄氏が代表する「新毛派」は社会の不平等と腐敗の根絶を掲げ、格差の拡大と腐敗横行の中国ではある程度の支持を得ている。
習氏一家は文化大革命で粛清に遭い、毛沢東思想に反感を持っていると指摘し、「求是」最新号は習氏がすでに政権を掌握したことを示している可能性が高いと分析した。
また、間もなく退任する胡錦涛国家主席も毛派を打撃することによって自らの政治的影響力を維持する思惑があるという。
第18回党大会の開催日と薄氏への処分を発表する国営新華社通信の9月28日付の記事にも、毛沢東とマルクスは共に触れなかったと専門家らが指摘する。
しかし、共産党の重要思想であるマルクス・レーニン主義と毛沢東思想が完全に放棄されたと解釈するのはまだ時期尚早だという。
記事では、社会主義と資本主義が共存する現在のやり方では今の社会問題を解決できないとしている。マルクス主義に関係なく、習氏と新指導部は政権を持続させるために、腐敗を根絶するための打開策を打ち出す必要があると指摘した。
(翻訳編集・余靜)
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