北京、武漢、深センなどで女性の卵子を違法取引する悪徳業者が摘発された。南方都市報によると、摘発された会社は卵子1個につき約127万円~190万円で販売していたとされ、卵子を提供した女性は、身体条件などでそれぞれ約25万円~63万円の報酬を受け取っていた。
闇の卵子取引業者は、表向き老人介護施設としながら、秘密裏に卵子を採取して受精卵を育てるため約1憶2千600万円ほどの医療設備を整えていた。
近くの住民によると、このたび摘発された介護ホームにはまったく老人はいない。若い女性が出入りするのをしばしば見かけたという。1階は接客室で、2階はカーテンが常に閉められており、内部の様子をうかがう事ができない。
卵子を提供する女性について、27歳以下で大卒以上、ルックスが良く、身長165センチ以上、健康であるなどの条件が設けられている。提供者の多くはOLで、買い手にも人気があるという。
提供者として選ばれると、無免許の医師から排卵を刺激するための注射を受け、その後卵子を採取され、不妊症の女性顧客に移植される。面接、身体検査、注射及び採卵の全過程に要する時間はおおよそ1カ月半。
報道によると、9月末には20歳のハンガリー人留学生が卵子を約76万円で売った。買い手は裕福なビジネスマンで、きれいなハーフの子供がほしいとのことだった。その他、ロシア人のモデルもいたという。
卵子の採取には、卵巣や健康を損傷する危険性とともに、倫理的な問題もあり、中国の法律では取引は禁止されている。
(翻訳編集・池葉 笑子)
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