【大紀元日本9月10日】重慶市を流れる長江の水が赤く変色している様子を撮影した写真がこのほど、ネット上で話題となっている。
写真は同市朝天門付近、長江と嘉陵江が合流する地点で撮られたもの。赤色をした長江の水と黄色の嘉陵江の水がはっきり分かれているのが確認できる。
市当局は6日午後、水質調査をしたところ、沿岸には汚染物質の排出が認められなかったと発表。上流の増水期で運ばれた砂が原因ではないかと当局は見ている。一方で同日夜、重慶市の広い地域で断水が発生した。
翌7日に当局は、河水の変色は水中の鉄分含有量が高いためだとし、有害物質は検出されなかったと発表した。混濁度が高いことを除けば、飲用水としての指標は正常だという。しかし、鉄分含有量が高い理由については言及されていない。
当局の発表に市民は納得していない様子。「長江の辺で育ったけど、こんな色を見たことがない」「上流のどこまで調査したのかを公表しないと、調査結果は信用できない」と市民らは声を上げている。