リサイクル食用油の工場を摘発、3千トンがすでに市民の食卓に=重慶市

2012/07/02
更新: 2012/07/02

【大紀元日本7月2日】 四川省でこのほど、「地溝油」と呼ばれるリサイクル食用油を製造する2つの工場が摘発された。3千トン以上の地溝油はすでに重慶市で販売済みだという。7人の容疑者が逮捕・起訴された。29日、国内各メディアが伝えた。

昨年9月23日、地溝油の製造販売に関与した疑いで、同省隆昌県にある「嘉吉豪飼料油脂工場」の経営者・黄傑容疑者(男、33歳)が身柄拘束された。後の捜査で同工場から地溝油を購入し、リサイクル食用油に加工した重慶市の2社が捜査線上に浮かび上がった。

同省隆昌県公安当局の6月28日の発表によると、「嘉吉豪飼料油脂工場」は2008年5月からこの2社に3千トンの地溝油を販売しており、売上総額は約3千万元(約3億8千万円)だという。地溝油を購入したこの2社の工場で加工生産されたリサイクル食用油は、同社から卸業者や個人商店に食用油として販売されていた。

地溝油(ちこうゆ)とは、中国で、工場やレストランなどの排水溝や公共下水溝に溜まったクリーム状(あるいはスカム状)の油を濾過し、精製した安物の食用油脂。 近年、中国では地溝油を製造する闇業者を相次ぎ摘発しているが、根絶は難しいのが現状だ。

                     

(翻訳編集・叶子)