胡主席、民主活動家にシンクタンク入りを打診 法輪功弾圧の是正のためか

2012/04/30
更新: 2012/04/30

【大紀元日本4月30日】ニューヨーク在住の民主活動家で中国和平民主聯盟の会長・唐柏橋氏(45歳)はこのほど、新唐人テレビの取材で、2009年に胡錦濤国家主席からシンクタンク入りを打診されたことを明かした。法輪功弾圧などの問題の解決に智慧を貸してほしいとの理由だという。「胡・温政権は法輪功の問題について、進退両難の局面にいる」と同氏は明かした。

唐氏の話によると、2009年に胡錦濤国家主席の特使が米国にいる唐氏のもとを訪ね、主席の意向を伝えた。同特使は「(唐氏が)法輪功問題や、民主化運動、中国の今後などについて、独自の見解を持っている。しかも、国に対し強い責任感を持っている」と打診の理由に言及し、胡主席が以前から法輪功弾圧の是正を検討し続けているという。

さらに、特使の話では、このシンクタンクは胡錦濤国家主席に直接、提案でき、「いかなる考えも、直接胡主席に届けられる」という。

「法輪功弾圧の是正は最高指導部の悩みの種」

江沢民前国家主席は在任中の1999年7月、中央政治局常務委員会の他の委員の反対を押し切り、法輪功への弾圧をはじめた。弾圧の陣頭指揮を取ってきた江沢民派のメンバー、江沢民氏を筆頭に、曾慶紅氏、薄煕来氏、羅幹氏、周永康氏、劉京氏らは、世界各地で拷問やジェノサイドなどの罪で告訴されている。すでに13年間続いてきたこの弾圧、その実態を調査する国際組織「追査国際」の統計によると、現時点までに名前が確認できた人だけで3500人以上が亡くなり、数万人が行方不明だという。

胡主席はこの弾圧問題の解決の糸口を見出せないでいると同特使は洩らしたという。

唐柏橋氏はその場で特使に監禁中の法輪功学習者の全員釈放を進言したが、特使は「この動きを江沢民サイドは受け入れるはずがない。たとえ胡主席にこの意向があってもできないのが現状だ」と答えた。

一方、内部の情報筋によると、温家宝総理はこれまでに度々、内部の会議で、法輪功弾圧の残酷さに言及し、名誉回復の問題を提起していた。

 (翻訳編集・叶子)