【大紀元日本4月23日】江沢民前国家主席は最近、人民解放軍の幹部や外国の要人と会談するなど、動きを活発化させているようだ。しかし、いずれも海外のメディアが報じたもので、本人の姿を確認できる写真などは公開されていない。重慶事件で政局に激震が走っているこの時期に江沢民氏が影響力を誇示するようなこの出来事に、専門家は「まさに江沢民一派の没落を物語っている」と指摘する。
米ブルームーバーグは関係筋の最近の話として、江沢民氏が4月17日、北京に於いて、訪中しているスターバックスのハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)と会見したと報じた。会見の詳細は不明としている。
しかし、中国外務省は記者会見で「関連情報を把握していない」とコメントした。会見を報道した香港紙・明報に写真が掲載されていないため、江沢民氏の姿は確認できていない。
これに先だち、海外の中国語メディアは江沢民氏がひそかに滞在先の上海から北京に戻り、在京の中央政治局常務委員や軍の高級幹部と会談したと報じた。
しかし、江沢民氏の一連の動きを報じた国内メディアは見当たらない。
一方、大紀元が入手した情報では、江沢民氏は植物人間状態が続いており、胡錦濤主席はすでに軍の指導権を一手に握っているという。この時期に報じられた江沢民氏の動きについて、専門家らは江沢民一派が流した偽情報の可能性が高く、その目的は胡錦濤主席に揺さぶりをかけ、江一派の重鎮である周永康・中央政法(司法、公安)委書記に忍び寄る調査の手を阻止したいからだと分析している。
中国問題専門家のマイク氏は関連報道に写真がないことや、ブルームバーグが関係筋の話として報じたことから、情報の信憑性を疑う余地があると指摘している。
米在住の中国問題専門家・石蔵山氏は「一連の動きが事実だとすれば、政府メディアも報道しないことから、まさに江沢民一派の没落を物語っている」と述べた。
周永康中央政法委書記は江沢民氏の健康状態が悪化した後、同派の事実上のリーダーと目されている。現在、同氏への調査がすでに開始されていると報じられており、江一派は既に総崩れになっているとの見方が大半を占めている。
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