【大紀元日本4月18日】中国海南省の楽東県鶯歌海鎮で村民による大規模な抗議活動が発生した。1万人近くが参加したという。現地での発電所の建設に反対するためだ。参加者らはデモ鎮圧のために投入された武装警察と衝突し、60人あまりのけが人を出したもよう。
抗議活動はすでに1カ月近く続いており、11日と12日の2日間でさらに規模が拡大した。当局は装甲車と大量の武装警察を投入し、警棒や催涙弾などで参加者を排除しようとした。村民は火炎瓶や石などを投げつけて反撃し、双方が一時激しく衝突した。
この衝突により、約60人の村民が負傷し、老人や幼児も含まれている。17人が一時身柄を拘束されたが、12日深夜に解放された。
村民らの激しい抵抗を受け、13日に当局は発電所の建設計画を撤回すると公表し、抗議活動は収まった。ただ、計画の撤回について村民たちは「信用できない」と懐疑的な見方を示した。14日に大量の武装警察が現地に駐留していた。
身柄を拘束された村民の一人は大紀元時報の取材に応じ、「いかなる発電所の抗議活動にも参加しないという誓約書を書かされた。その間、隣の複数の取調室から、拷問を受けている村民の悲鳴が聞こえた」と語った。2人の村民は拷問で重傷を負ったという。
拷問を受けて負傷した村民たちの写真(ネット写真)
(記者・李楽、翻訳編集・叶子)
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