薄氏失脚と関連か、法輪功への弾圧が緩和傾向

2012/04/17
更新: 2012/04/17

【大紀元日本4月17日】重慶市元トップの薄煕来氏の失脚に伴い、法輪功学習者への弾圧が緩和傾向にある。法輪功学習者の訴訟を引き受けた北京市の董前勇弁護士は、法輪功公式サイト「明慧ネット」に明かした。

董弁護士によると、広州市で3月に行われた審理で、被告の法輪功学習者が1年3カ月の判決を言い渡され、「以前と比べて軽度になった」との感想を口にしたという。

遼寧省長、大連市長、重慶市委書記を務めた薄熙来氏が取り調べを受ける中、在任中に行った法輪功弾圧の事実が徐々に明らかになった。

さらに、同氏の市委書記の解任が発表された3月15日、法輪功学習者の無実を訴えたため、強制連行された著名な弁護士、高智晟さんは行方不明になって22カ月後に、初めて家族との面会を許可された。いずれも薄氏の失脚と関連しているとみられている。

法輪功学習者への弾圧を主導してきたのは中央政法(公安、司法)委とその直轄の610弁公室。薄氏の失脚で、その後ろ盾である周永康中央政法委書記の自由が制限されたと報じられるなど、弾圧に中心的な役割を果たしてきた政法委の影響力の低下が明らかになった。

また董弁護士によると、今後、弾圧に加担した関係者への責任追及も予想されるため、一部の警察、公安、司法関係者は弾圧に関わることを拒んでいるという。

  (記者・陳静慧/翻訳編集・余靜)