【大紀元日本4月15日】重慶事件が引き金になり中央内部の権力闘争が激化する中、ロイター通信は情報筋の話として「最高指導部が第18回党大会の延期を検討している」と報じ、その理由について「指導部交代期間を短縮させるため」としている。次期指導部は今秋に開かれる党大会で人事が決まり、2013年3月の全人代で正式に発足する見通し。
ロイター通信は11日、「中共は次の行動を思案している(China braces for next act in leadership drama)」と題する報道で、「指導部の内紛をいかに阻止するか、数ヵ月後の18大を目前にし、指導者たちは進退両難の局面に陥っている」と報じた。重慶市元トップ、薄煕来氏の処分について、指導部内に意見が分かれており、胡温側と薄支持者の間は緊張関係にあるという。
そのため、最高政策決定機関である「中央政治局常務委員会」の次期人事をめぐっても権力闘争が勃発している。
同報道は、延期検討は最高指導部の政局への不安を露呈したと指摘した。
翌12日のロイター通信の報道は、今回の18大は毛沢東・_deng_小平時代のような無秩序な状態に陥り、権力争いは「険悪で、場合によって命取り」になる可能性があると指摘した。
毛沢東・_deng_小平時代では、最高指導部の権力をめぐる駆け引きが止まなかった。失脚したトップは5人、劉少奇、林彪、華国鋒、胡耀邦、趙紫陽。失脚後は謎の死を遂げたり、軟禁状態に陥ったり、いずれも政治の舞台から遠ざけられていた。
今回の重慶事件について、ロイター通信は、「中共の昔の権力闘争が垣間見える」と評している。
(翻訳編集・叶子)
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