【大紀元日本3月5日】湖北省武漢市で約150万人に水道水を供給する白沙洲浄水場が汚染され、水道水がホルマリン様刺激臭を帯びていたことが2月29日に判明した。市民らはスーパーに殺到し、ミネラルウォーターを買い占めている。国内メディア各社が伝えた。
同市武昌区に住む劉さんは「ホルマリンの匂いが強烈だった」と証言する。飲食店を経営する姜さんは、異臭のする水を使っては営業できないとし、やむを得ず臨時休業をしている。
市内のスーパーには市民らが殺到し、ミネラルウォーターを買い占めている。1日の夜には、多くのスーパーで飲用水が売り切れになっていたという。
今回の異臭騒ぎについて、武漢市当局は、水源となる青菱河の陳家山水門が汚水を排出した結果、下流の白沙洲浄水場の水質に影響を与えたとしている。一方、浄水場側は、塩素投与量を普段より増加したものの、基準値を超えてはいないと釈明している。
武漢市疾控センターによると、浄水場の水の異臭とは基準値を超過したアンモニアと窒素が塩素と反応した結果だという。浄水場はすでに措置を取ったため、「匂いのする水を(水道から)出し切れば大丈夫」と話している。
(記者・方暁、翻訳編集・余靜)