【大紀元日本3月1日】中国南部の雲南省で干ばつが進み、被害が拡大している。省内の273本の中小河川は流れが途絶え、413カ所の小型ダムが干上がっている。319万人は飲み水の確保さえ難しい状況に陥っている。
国内紙・新京報の28日の報道によれば
飲用水を運ぶ女性(AFP)
、省内の気象観測ステーション112カ所のうち、約70カ所で深刻な干ばつを記録している。省内のダム貯水量は例年の7割程度で、一部の企業が操業停止や操業時間の短縮を迫られている。54万8千ヘクタールに上る農作物が干ばつの被害を受けている。干ばつによる直接的な経済損失は100億元(約1300億円)に達するという。
干ばつは人々の生活を直撃している。省内人口の約2割に当たる632万人が干ばつの影響を受けており、そのうちの319万人が飲用水の確保が難しいという。
一方、干ばつに加え、生活廃棄物や産業廃棄物が残り少ない水源を汚していることも飲用水不足に拍車を掛けている。省西部の羅平県を流れる小川の水量が少なくなったばかりか、ゴミが水面に散乱しているため、「牛にも飲ませられない」と住民らは言う。
中国青年報は昨年8月、2010年末までに、雲南省の住民1240万人は水源汚染が原因で安全な飲み水を確保できないと報じている。
同省ではまた、盛んな鉱石採掘による水や土砂の流出が深刻。さらに、原始林の伐採も地下水位の低下を促している。これらの要因も干ばつ被害を拡大させていると見られる。
(翻訳編集・張凛音)
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