【大紀元日本2月3日】中国のある大学教授は最高指導部に公開状を送り、汚職の取締と政治改革を行うよう嘆願した。
河北工程大学医学院の王剛・副教授がこのたび最高指導部に送ったこの公開状は、愛国心から当局の政治制度や、汚職などの社会現象に疑問を持ち、幹部腐敗の取締と政治改革を遂行することを呼びかけた。
王剛さんはボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材に対して、「中国の歴史において、多くの政権が崩壊した原因は愚民が暴力的な民に化して、権力体制を倒した」と述べ、このような現象を招くには2つの要素が必要だと語った。
「ひとつは種、つまり独裁制度と汚職。もうひとつは土壌、つまり愚民である。いまの中国はまさにこの方向に向かっている。だから私は憂慮しているのだ。歴史的悲劇を繰り返してほしくないため、私は皆さんに警鐘を鳴らしている」などと同氏は語った。
「いまのさまざまな社会現象から察するに、中国は再び同様な危機に瀕しており、しかも、すでに爆発寸前までになっている」と同氏は述べ、中国当局は意図的に国民を愚民に仕立てきたなどと指摘した。
王剛氏は中国の人気情報サイト「騰訊」のプログで同公開状を初公表し、ウェプユーザーに転載と支援を呼びかけた。
同氏は「インターネットの発展により、中国の愚民が減少する一方、多くの国民は公民としての意識が芽生え始めている。このグループが一致団結すれば、強い力になるはず。そうなれば、中国には希望が訪れる」と話した。
同氏は、社会的強い影響力をもつ有名人や知識人が声を上げず、民衆をリードしようとしないと非難した。
自分は医学に従事しているが、平素から文学、歴史、政治などにも関心を持っていると話す王氏は、一国民の良識から同公開状を書いたとし、すでに遺書をも作成し、命を失う覚悟はできていると語った。
話によると、転載されていた同公開状は一部の情報サイトで削除されているが、本人はまだ外部の圧力を受けていないという。
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