【大紀元日本10月18日】世界的に有名なフランス・ボルドー産高級ワイン、シャトー・ラフィット ・ロートシルトが、中国で人気を博している。そして当然のように、その偽物も市場に多く出回っている。
最近、アジア太平洋都市発展研究会の劉智慧・副会長は、中国版ツイッター「微博」で以下の情報を披露した。シャトー・ラフィット・ロートシルトの北京での最大の代理商は酒の席で、2つの貨物船をワイン工場に改造したことを明かした。フランスから仕入れた安い赤ワインの原料を用いて、公海に航行したワイン工場船の中で、偽ラフィットを生産しているという。そして通関して関税を支払い北京で販売する。1本数万元から数十万元にまで売れるため、不動産よりも儲かると話したという。
劉副会長の書き込みを裏付ける事実は、本物のシャトー・ラフィット ・ロートシルトの生産量と、中国国内での消費量との大きな「差」だ。北京晨報によると、82年物は中国で1本6.8万元(約82万円)で販売しているほどラフィットは値が高いが、それでも10年間の生産量は中国の1年間の消費量にも及ばない。つまり、市場に出回っているラフィットの8~9割は偽物だ、と同報道は指摘している。
また、あるワイン業界の人は、広東・浙江省のラフィットの消費量は輸入量の5倍以上だと話している。多くのものは密輸や偽物で、消費者は区別できないという。
「ラフィットのない宴会はありえない」。ある商人は北京晨報にこう語った。政府幹部の招待や高額な商談にラフィットを出すことはすでに慣例となっており、この高級ワインをたしなむことは、中国の社会上層階級間ではもはやファッションと化している。
ラフィット人気にあやかって、偽酒作りに必要なラフィットの空瓶も3000元(約3万6000円)で販売されている。
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