【大紀元日本10月7日】中国最大級の青果卸売市場である深センの「布吉農産物卸売市場」周辺で4日、賠償金などの協議の成立なく立ち退きを強いられたとして、約1000人の卸売業者が、道路封鎖などの抗議を行い不満を訴えた。当局は数百人の警察部隊を派遣。現場は一時緊
路上に溢れる抗議者(weiboより)
迫状態となった。
青果卸売業者たちによると、突然、先月29日までに深センの新しい市場である「平湖海吉星物流園」への移動を強いられたという。
「多くの業者は市場と20~30年の賃貸契約を結んでおり、半数の業者は何十万元もの市場区画使用料を支払済だ。補償や賠償金がまとまらないうえに、新たな移動先の市場は施設の使い勝手が悪く、使用料も高い。人気もあまりないので大部分の業者は移動を望んでいない」と青果卸業者の陳さんは大紀元の取材に応じて語った。
突然の通達に納得のいかない青果業者たちは、再びこの市場に戻って店舗を広げようとするが、市場管理者は市場の入り口を封鎖し、入場を拒んでいる。
4日午前10時半頃、約1000人の青果市の関連業者は、市場管理部へ対応を求めた後、道路封鎖を行ない不満を表明した。周辺の道路では4.5キロの渋滞となり、当局は数百に上る警察部隊を現場に派遣して警戒体制を敷いた。
正午過ぎ、市場管理責任者が現れ、問題の解決案を検討すると抗議者に説明したため、 抗議活動者らは怒りを収め
渋滞する周辺道路(weiboより)
、午後には解散した。抗議者の話によると、「現在、私たちは関係業者と話し合っており、市当局も相応の措置を取り、疑問を解決する」市場管理部門担当が説明したという。
閉鎖された布吉農産物卸売市場は、総面積15万平方メートルで、1989年に建設された。昨年の貿易額が190億元に達するという、中国最大級の巨大市場。毎日、近隣の省から農家や卸売り業者が訪れ、約3000に上る店舗が出展していた。
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