【大紀元日本10月6日】温州高速鉄道事故は、インフラ建設に連鎖的な悪影響をもたらしている。多くの鉄道工事が中止されたため、建設に参加した労働者に対する給与支払いが延期されている。先月末、江西省宜春市では、数十人の労働者が給与支払いを要求し、道路を封鎖したり、施工管理事務所に押し入るなどの激しい抗議を行なった。労働者たちはこれまで当局に支払い要求してきたが、具体的な回答は得られず、今回の抗議行動に踏み切ったと見られている。ラジオ自由アジア(RFA)が伝えた。
9月29日、上海ー昆明高速鉄道の建設事業に参加した江西省宜春市の労働者約50人は、市内を走る国道320を数時間にわたり封鎖した。さらに翌30日には、建設現場にある施工管理事務所に押し入り、事務機器を破壊するなどの激しい抗議を行った。この事件で数人が警察に逮捕された。
RFAの取材に応えた抗議者の話によると、7月23日の温州高速鉄道事故以来、多くの建設中の高速鉄道工事が中断され、賃金が受給されない多くの労働者が生活苦に陥っている。
また、数十人分の労働者の給与、計100万元(約1200万円)の支払いは、延期に延期を重ねている。給与が得られないため、四川省出身の出稼ぎ労働者が自殺したという噂も 流れており、抗議者の間の感情が高ぶっている。また、別の抗議者は、今回の抗議で問題が解決されないと、次回はさらに大規模な道路閉鎖抗議や陳情活動に踏み切る可能性があると警告している。
(翻訳編集・王知理)
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