ヒマラヤでM6.9地震 死者83人 救助難航

2011/09/21
更新: 2011/09/21

【大紀元日本9月21日】18日夜、インド北東部のシッキム州でマグニチュード(M)6.9の大地震が発生した。今回の地震でインド北部、ネパール及びチベット地区で少なくとも83人の死者が出ており、負傷者は数百人に上っている。また、行方がわからない人も数多く存在することから、犠牲者は今後も増えるとみられる。米VOAなどが報じた。

震源地は州都ガントクの北西60キロの地点。地震発生翌日の大雨で土砂崩れが起き、道路が寸断され、救助隊及び物資は被災地に入るのが困難な状態が続いていた。

シッキム州政府関係者によると、土砂崩れ、建物の倒壊及び落下した瓦礫によって、多くの死傷者が出ている。インド政府関連部門の報告によると、1000キロ離れた首都ニューデリーや、隣接するバングラデシュやブータンでも揺れを感じたという。

一方、ネパールの首都カトマンズにある英国大使館の外壁の一部が倒壊し、3人が下敷きになって死亡した。ネパール当局は、少なくとも8人が地震によって死亡したと発表した。新華社は、チベット南部では死者7人、負傷者22人と報じた。

6千人の軍隊がシッキム州に派遣され、ガントクへ通じる主要高速道路がようやく復旧し、停電していた州都の電力供給も回復した。

(翻訳編集・余靜)