【大紀元日本8月31日】中国政府の航空管理局は29日、上海の空港上でカタール航空の緊急着陸を妨害したとして、吉祥航空の運航量を3カ月間で10%削減するなどの処分を下した。
航空当局の調査報告書によると、13日、悪天候のため、1時間ほど上海浦東空港周辺の上空で迂回しながら着陸を見送っていたカタール航空の888便は、燃料切れ寸前に陥り、浦東空港管制塔の指示により同空港に近い上海虹橋空港に着陸予定を切り替えた。
「燃料が5分しか持たない」と管制塔に発し、緊急着陸しようとしたカタール航空の888便は、先行していた吉祥航空1112便に先に着陸順序を越され、ふたたび上空を迂回する事態となった。管制官は、吉祥航空1112便に対して「カタール航空に着陸を優先させよ」との指示を7分間で6回発信したが、同じく「燃料切れ」を理由に指示を拒否した。
最終的にカタール航空機は管制塔の指揮により無事着陸。着陸後の調査で、吉祥航空1112便の航空機には約42分間分、カタール航空888便には18分間分の飛行燃料が残っていたことが判明した。
着陸妨害の事実を受け、上海周辺の航空を管理する華東民用航空局は、吉祥航空に対して、3カ月間の運航量の10%削減、外国籍パイロットの新規雇用の一時停止、今回妨害行為をしたとされる機を操縦していた韓国籍パイロットの中国線フライトの操縦資格の剥奪などの処分を決めた。
(翻訳編集・王知理)
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