【大紀元日本8月27日】上海交通大学医学部の第三人民医院で24日夜10時頃、火災が発生した。黒い煙が院内に広がる中、手術中の医師らが患者を放置したまま避難したため、患者が窒息死した。上海の新民ネットなどが伝えた。
報道によると、24日午後、交通事故に遭い同病院に搬送された49歳の男性は、同日夜8時すぎから3階の手術室で全身麻痺による手術を受けた。しかし夜10時頃、隣の手術室から火災が発生した。
現場で手術していた医者2人、看護師2人、麻酔師2人は、手術中のこの患者を放置したまま避難した。まもなく消防車が到着し、鎮火したが、既に患者は火災の煙により窒息死していたという。
病院側は患者を避難させなかった理由を3つ述べた。1、火災による停電となり、患者を固定する拘束具についていた手術台の電子鍵を解除することができなかった。 2、患者は大量出血している段階であったため、移動させるのは危険だった。 3、患者は全身麻酔中で自主呼吸できないため、移動により呼吸器を取り外すことはできなかった。
この事件はネットで話題となり、多くの民衆は医者の「見放し行為」を非難している。現在、警察は事件の真相を調査している。
(翻訳編集・王知理)
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