派出所で男性が突然死 ネットでは情報封鎖=海南省

2011/08/25
更新: 2011/08/25

【大紀元日本8月25日】最近、海南省東方市の大田派出所で、男性が突然死したというニュースが、中国版ツイッター「微博」で広がった。死因など詳しい情報が警察から明らかにされないため、家族は微博上で事件の経由を公開したが、まもなく事件との関連情報の発信が禁止された。警察当局が事件情報のタブー化を微博側へ指示したとみられている。

死亡した黄国輝さんは30代で、10歳の娘と暮らし、温州で働いていた。11日の夜に温州から東方市の知人宅を訪ね、12日の朝に外出していった。知人は、黄さんはこの時、異常な行動をとっていたと証言している。家族によると、男性は知的障害者ではないという。

同市大田林業保護区管理局の従業員によると、「黄さんが9時頃管理局内に入り『自分は温州で婦人を強姦して、他人に追われて殺されそうだ』と叫んだという。従業員はただちに警察に通報し、10時頃に大田派出所まで送った。

ただ、通報から3時間も経たない12時40分頃、黄氏は派出所で突然死亡した。男性が死亡したとのニュースを聞いた家族は、13日朝3時頃に派出所に駆けつけて、男性の遺体を確認した。2日後、死亡までの直前の映像として、警察から派出所内を撮影した監視ビデオを見せられた。

「遺体の足、腿、肩、額などに殴られた傷痕があった。2日後に見せられたビデオに、兄の胴体や顔は写っておらず、足だけ見える。」と男性の弟は述べた。また、「兄は今まで精神に異常などはなかった。急に異常になるなんて信じられない」と警察の説明に疑念を示した。

死因について派出所は自殺だと家族に説明しているが、詳しい原因はまだ調査中だという。家族は事件にいたる経緯や警察とのやり取りを微博で公開し、死の真相を追求していたが、微博ではまもなく事件に関わる情報がすべて発信禁止となった。警察当局が微博側へ事件情報のタブー化を指示していると見られている。

(翻訳編集・王知理)