【大紀元日本8月18日】晴天で高温が続く重慶市では14日、同市気象台から高温レッドシグナルが発令された。当日午後1時から6時まで、市内の一部地区では地表温度が55度を超え、各地域で40度を超す暑さを記録した。
高温レッドシグナルは気温が40度以上になる時に出される警報。この日の午後2時ごろ、現地に取材に訪れた重慶晩報の記者が同市江北区の埠頭に到着し、3分も経たないうちに温度計は最高測定温度である55度になった。これは日光に晒された地表温度が55度よりもはるかに高いことを物語っている。
記者は準備した豚肉、牛肉、細切りジャガイモやピーマン、卵などを鉄板の上に並べてみた。午後4時、灼熱の太陽に晒されたジャガイモやピーマンからは良い香りがし、肉は鉄板の上で干し肉になり、卵は完全に凝固し特有の香りがしていた。
耐えがたい猛暑に市民は、家の中は大きな蒸籠(せいろ)で蒸されているようだし、午後の外出は耐えがたく、地面は火がついたかのようで、熱波が吹けば窒息しそうなほどの暑さだと話している。
続く高温のため、市内の水上遊園地や川は市民で溢れかえった。14日午後6時、最大収容人数が8000人ほどの遊園地・加勒比水世界には、1万人を超える入場者が訪れた。
このほか、市民は冷房の利いた室内で過ごしているものの、多くの子供が暑気あたりになり、平常時の3、4倍の子供が小児科に来院しているという。
最近、重慶では干ばつが深刻化しており、都市住民の飲用水、生活用水などの不足が深刻化している。「住んでいる団地は4日間、上の階の居住者には水が供給されていない。シャワーもできない」と同市渝北区に住む田さんは本紙に訴えた。
(翻訳編集・坂本)