【大紀元日本7月5日】四川省涼山イ族自治州会理県の3人の役人が、中国で今を時めくネットのキャラクターとなった。彼らはオパマ大統領とともに、ビンラディン襲撃作戦会議に参加したり、火星を視察したり、話題のネット美女を囲んだり、様々な場面に「登場させられている」。いずれも合成写真だが、海外のメディアにも報道されるなど、世界に名を馳せる時の人となった。
きっかけは同県の公式サイトに掲載された3人の視察写真。ネット利用者から合成ではないかと指摘され、批判の的となった。確かに新設道路で、3人が宙に浮いているかのように見え、足が地に着いてない。周りの風景にも溶け込んでいない。バランス感の悪さが否めない。まもなく3人は「懸浮幹部」(宙に浮く役人)と命名され、視察を行ってないのに視察したかのように見せかけたとの疑惑が人々の間で浮上。その後、3人の写真を取り込んだ様々な合成写真が作成され、ネットを賑わせた。
この騒動後、会理県政府関係者は視察そのものは事実だが、良い写真を取れなかったので、ソフトを使い加工したと認め、謝罪をした。
英紙ガーディアン、米ニューヨークタイムズ各社は写真つきで騒動を取り上げ、3人は一躍、世界的な有名人となった。
あるネット利用者はこの騒動を「市民の知恵の向上と役人の道徳の低下が見事に反映された例」と評した。
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