【大紀元日本5月23日】5月中旬の中国南部は、今年すでに広範囲にわたり猛暑となり、湖南、湖北、雲南などでは最高気温が40度を超える地域もあった。
中央気象台の観測によると18日午後2時、華北東部、黄淮から華南、西南大部地区で明らかな気温の上昇が確認された。中でも華北南部大部地区の気温は30℃以上が続き、山西省南部、河南省中西部、湖北省大部、重慶市などでは35度を超えた。鄭州の最高気温は37度で、現地の今年最高気温を更新した。
湖北省全省84県市の気象観測点では35度以上を記録し、うち7カ所が39度を超す猛暑となった。鄖(うん)州の40.2度と長陽の40.4度は観測史上、同時期の最高気温となった。
「5月でこのような気温になるのは湖北省では極めて稀」だという。湖北省の気象専門家はこの高温の原因は同省上空にある比較的強く、安定した「温暖な高気圧」が原因であると分析している。このために下降気流があって、地面近くに蓄積される熱量が増加し気温が上昇する。山岳地域の宜昌、十堰は山岳地域のためフェーン現象により空気が乾燥し高温となっている。
異常高温の影響で、湖北省や湖南省、江西省など長江流域では深刻な干ばつが発生している。「千湖之省」と言われる湖北省では長江の支流や多くの川の流れが途絶えている。
河南省気象台は18日の午前11時50分と午後2時、同省では今年初の高温警報を発令した。
中央気象台はこの先、中国南部では気温が上昇し続け、広い範囲で晴れて暑さが持続し、さらに多くの都市が暑い夏に入ると予想している。
(翻訳編集・坂本)
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