【大紀元日本5月20日】広東省佛山市近郊でこのほど、約100棟の住宅が斜めに傾いたり、沈下するなどの事態が起きた。高層ビル建設のため、地下水と土を過度に採取したためだと疑われており、当局は調査を進めている。地方紙・広州日報が報じた。
4月下旬から、住民らは住宅の沈下に気づいた。中には10センチほど沈んだところもある。また、壁に5メートルに及ぶひび割れが走ったり、敷地内の地面が盛り上がり、こぶし一個分の隙間が現れている住宅もある。ほかにもともと80センチ離れていた2棟の住宅がともに斜めに傾き、屋上が10センチまで接近するなど、様々な不具合が出ている。
住民の伍銘棠さんの3階建の自宅はもともと、隣の家と40センチ離れていたが、今はくっついてしまうほど接近している。しかも、室内の床が盛り上がり、いつでも倒壊する恐れがあるという。
住民らは、現在、住宅地の近くで建設中の地上43階、地下2階の高さ236メートルの高層ビルが原因だと疑っている。その地域では、4月から地下水と土の過度の採取が始まり、4月17日には暴雨に見舞われた。住宅の不具合はその頃から見つかったという。
当局は現在、原因究明のために調査を進めている。