【大紀元日本4月20日】四川省成都市の町工場から16日昼、異臭を伴う黄色いガスが敷地外に漏れ、周辺住民3100人が緊急避難した。漏れたガスにはベンゼンや塩素等の有毒成分が含まれており、多くの住民がめまいと嘔吐の症状を訴えた。
国内メディア・華西都市報によると、成都市温江区にある同廃油リサイクル工場に、ニトロベンゼンやクロロプレンゴムが貯蔵されていた。16日、2人の作業員が、これら保管品を使いアスファルト関連の化合物の「試作」を行った際に、有毒ガスの発生と漏れが起きた。従業員2人はすぐに現場を離れたが、ひどく嘔吐したという。
刺激臭を帯びたこの黄色いガスは工場敷地外にも漏れ、近くにある家具工場の従業員は、プロパンガスや農薬のような臭いがしたと話し、多くの住民もめまいと嘔吐を訴えた。異臭は夜まで続いた。
当局は、漏れたガスにはベンゼンや塩素等の有毒成分が含まれており、人体に有害であることを明らかにした。ベンゼンは発がん性があり、塩素は呼吸器の粘膜を刺激し咳や嘔吐を催し、大量吸入した場合、呼吸不全で死に至る場合もある。
(翻訳編集・余靜)
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